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【映画・漫画から仕事の世界をのぞいてみよう!】第49回 映画『風立ちぬ』

こんにちは、映画コメンテーターの八雲ふみねです。

私はメディアを通じて映画を紹介したり、映画イベントで司会を務めたり、俳優さんや映画監督にインタビューしたり...と、

映画にまつわるコトを仕事としています。

今回ご紹介するのは、『風立ちぬ』。

1930年代の日本で飛行機作りに情熱を傾けた青年の姿を描いた、長編アニメーション映画です。

大正から昭和にかけての日本。

世界恐慌による不景気により、世間は閉塞感に覆われていた。

幼い頃から空に憧れを抱いて育った堀越二郎は、イタリア人飛行機製作者であるカプローニを尊敬し、いつか自分も美しい飛行機を作りたいという野心を抱いていた。

やがて飛行機設計技師として就職、その才能を買われた二郎は技術視察でドイツをはじめとした西洋諸国を巡り、見聞を広めていく。

ある夏の日、関東大震災のさなかに出会った菜穂子と再会。

二人は結婚するが、彼女は結核を患っており、長い療養生活で離ればなれの日々を過ごすことに。

それでも二郎は愛する人の存在に支えられて、飛行機作りに没頭していく...。

広い空を風のように美しく飛ぶ飛行機、その優美な姿には誰もが憧れを抱くのではないでしょうか。

本作を手がけたのは、今作が長編引退作となったスタジオ・ジブリの宮崎駿監督

宮崎監督の飛行機への愛情と憧れが詰まった感動作でもあります。

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主人公の堀越二郎の職業は、現代なら航空エンジニアといったところでしょうか。

そして安全なフライトを実現するためには、航空機のメンテナンスに携わる航空整備士も必要不可欠な存在です。

飛行機は大小合わせて何万という部品から出来ていて、当然のことながら、たったひとつの部品の不具合や欠落などから命に関わる危険な事故に発展する可能性があります。

大型の旅客機やセスナのような小型飛行機、ヘリコプター、グライダーなどの航空機を安全に運行できるように整備・維持するのが、航空整備士のおシゴトです。

それを行う航空整備士には、専門知識と確かな技術が求められます。

一人前の整備士になるには国家資格の取得が必須で、しかも資格はいくつもの種類に別れているため、取得した資格によって扱える機体の種類や業務範囲が異なります。

つまり多くの資格を取得すればするほど、自分の業務の幅が広がってくる...というコトですね。

それゆえ、航空整備の仕事に従事しながらも新しい技術や新型機の登場、改良に合わせ、常にスキルアップのための勉強が求められることに。

マニュアルは英語で書かれているのが一般的なので、英語力もあった方が有利でしょう。

また整備は専門のチームに別れて分担して行うため、チームの一員としての協調性も必要かもしれません。

航空整備の仕事に従事する人に、この仕事を目指したきっかけを聞いてみると、皆さん同じ答えが返ってきます。

それは「飛行機が好きだから」

責任が重く、日々勉強の連続ですが、それは高い安全基準が求められる厳しい業界ゆえ当然のこと。

「好き」という思いと情熱は、やがて空の安全を支えているという充実と誇りへと変化していくことでしょう。

「美しい風のような飛行機を作りたい」と、自分の夢にまっすぐに忠実に取り組んだ『風立ちぬ』の主人公・堀二郎のように。

■風立ちぬ

監督:宮崎駿

声の出演:庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦、スティーブン・アルバート、國村隼、大竹しのぶ、野村萬斎 ほか

最後に映画に出てくる職業についてもっと知りたいという方のために

業界のリアルな現状を紹介したコンテンツをご案内します!

映画を深く楽しむためにも、こちらもぜひチェックしてみてくださいね!

■航空整備業界関連のことを学校で勉強したい方はこちら

<業界のリアルな今を、鋭く分析「シゴト人は語る!」VOL.28航空整備業界>


八雲ふみね

Profile_執筆者_顔写真2.jpg

映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活動中。

機転の利いた分かりやすいトークと、アーティスト、俳優、バラエティタレントまでジャンルを問わず、相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で絶大な信頼を得ている。

初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日記者会見・トークショーなどの映画関連イベントや企業系イベントにて司会を務めることも多数。

トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティである。

八雲ふみね公式サイト: http://yakumox.com

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